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≪遺言により一人で全財産を相続するときの相続税の計算は?≫

≪遺言により一人で全財産を相続するときの相続税の計算は?≫


 亡くなった叔母様が「全財産をAさんにあげます」という遺言書を遺していた、というAさんが相続税の相談にいらっしゃいました。叔母様の財産は自宅不動産と金融資産で8,000万円ほどあり、相続税が払えるかどうか心配しているとのことでした。


 相続税が課税されるかどうかの基本は、亡くなられた方のすべての財産の評価額の合計が基礎控除額を上回るかどうか、です。

この「基礎控除額」とは、3,000万円+600万円×法定相続人の数 という算式で計算しますが、ポイントは、「法定相続人の数」です。


Aさんは一人で全財産を相続しますが、法定相続人とはAさんのみでなく、複数いる場合はその「数」を算式に当てはめて計算することになります。


戸籍を調べたところ、叔母様には配偶者も子もありませんでしたので、法定相続人は叔母様の兄弟姉妹であり、なかには兄弟姉妹が既に亡くなられている人もあったのでその子(叔母様の甥姪)が代襲で法定相続人となることがわかりました。Aさんを含め、その数は9人でした。


今回の相続における基礎控除額は、3,000万円+600万円×9=8,400万円となり、全財産の評価額合計8,000万円はそれを下回りますので、相続税は課税されず申告義務も無し、と判断しました。

 Aさんは基礎控除額は一人分の3,600万円かと思っていたそうで、相続税はかからない見込みと聞いて安心してお帰りになりました。


相続人の判断は、被相続人が生れてから亡くなるまでの戸籍を漏れなく集め、それらをよく調べることが大切です。戸籍を漏れなく集めることが難しい場合は、司法書士に依頼することをお勧めいたします。

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