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《小規模宅地等の特例 特定事業用宅地編④ ~ケース3~》

2019年11月1日

Q、夫は定年退職後に蕎麦屋を新築して開業しましたが、開業後間もなくして亡くなってしまい

  ました。(蕎麦屋は1階で営業し、私は2階の居宅で夫と息子と同居していました。)

  土地建物は息子が相続し、引き続き所有しています。1階の蕎麦屋については息子が事業を

  引き継ぎました。

  蕎麦屋兼居宅が建っている土地について、「小規模宅地等の特例」の適用を受けることは可

  能でしょうか?


A、今回は建物の敷地のうち1階の蕎麦屋部分及び2階の居宅部分両方とも併用して「小規模宅

  地等についての相続税の特例」を受けることができ、その建物の敷地全体について80%を

  減額した評価額で相続税を計算することができます。


【相続税の特例の適用について】

(1)特定事業宅地等についての小規模宅地等の特例

   今回は亡くなったご主人が蕎麦屋を営業していた土地を息子さんが相続で取得し、相続税

  の申告期限においてその土地を所有して事業を継続しています。さらに建物の価額のうち1

      階の蕎麦屋に対応する部分が土地の価額の15%以上(注1)となっています。相続税の期限

  内申告書を提出することを要件にこの特例の適用を受けることができます。

   (注1)①1階部分の建物の価額2,000万円×80㎡/160㎡=1,000万円

        ②1階部分の土地の価額5,000万円×80㎡/160㎡=2,500万円

          ③ ①/②=40%≧15%

(2)特定居住用宅地等についての小規模宅地等の特例

   今回は亡くなったご主人が住んでいた蕎麦屋兼居宅の土地建物を同居親族の息子さんが相

  続で取得しています。さらに相続税の申告期限において引き続いて所有し、居住していま 

  す。相続税の期限内申告書を提出することを要件に「特定居住用宅地等についての小規模宅

  地等の特例」も(1)と併用して適用を受けることができます。


【参考:減額される金額と評価額】

   ①1階の蕎麦屋部分:5,000万円×80/160㎡=2,500万円

    (減額される金額)2,500万円×200㎡(注2)/200㎡ ×80%=2,000万円

      (注2)1階部分の土地の面積:400㎡×80㎡/160㎡=200㎡(≦400㎡限度)

   ②2階の居宅部分:5,000万円×80/160㎡=2,500万円

    (減額される金額)2,500万円×200㎡(注3)/200㎡ ×80%=2,000万円

     (注3)2階部分の土地の面積:400㎡×80㎡/160㎡=200㎡(≦330㎡限度)

   ③土地全体の相続税評価額:5,000万円-①2,000万円-②2,000万円=1,000万円


 今回も小規模宅地等の特例のうち特定事業用宅地等について改正点に触れながらご紹介しましたが、詳細な適用要件等ご不明な点がございましたらOAG税理士法人までお問い合わせ下さい。

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